◆就寝前の読書は一日の疲れを癒してくれる。

55歳からのハローライフ、今年2冊目の村上龍さんの本になります。近くの図書館で勉強して手ぶらで帰るのももったいない気がしたので、文庫本コーナーへ。色々と見て回り、村上龍の名前の所で立ち止まった際に一番先に目に飛び込んできた本でした。前回読んだコインロッカーベイビーズのような作品ではないことをパラパラとめくり確かめた後に借りました。実際に読んでみると、予想以上に面白く寝る前に20分前後読むペースでちょうど2週間で読み終えましたが、毎晩寝床で読むことが一日の密やかな楽しみにもなっていました。自分も50歳という年齢が迫ってきていて、他人事ではないなーと思いながら読み終えました。

5つの話がある中では、やっぱり「空を飛ぶ夢をもう一度」が一番印象に残りました。友人を高速バスに乗せて母親のもとに連れて行くときの描写は、どんな臭いがするのかを色々と想像しながら一気に読み進めました。そこまで主人公を突き動かすものは何なのか、琴線に触れるものがありました。寝床での就寝前読書が当分続きそうです。