■事実:風が強く吹いているを読んだ。
◆発見:背景知識があるとより楽しめる。
●教訓:知識を増やせ!
★宣言:私は色んな知識を持っている読者です。

背景


ゴールデンウィーク中に実家に帰省した際、本屋で見かけて思わず買ってしまいました。映画化されていたのは知っていて観ようと思いつつ機会を逸し、結局観ていないためどんな話なのかは今回読んでようやくわかりました。

素人連中が、潜在的な能力があるにせよ少し練習した位でいきなり5キロや10キロを自分よりも速く走るということに、それは無理だろうーとは思いました。でも、それを差し引いてでも読み終えて、作者の三浦さんにはこのような小説を書いてくれてありがとうと感謝の言葉を述べたくなる内容でした。

大学名や人物は実在しませんが、地名は実在のまま。箱根駅伝が日テレで完全生中継される前から観戦してきた自分にとっては一つ一つの場面がはっきりと想像でき、どっぷりと物語の中に入り込むことができました。小説の内容に関して背景知識があればあるほど、小説は楽しくなることを再認識した感じです。

とにかく、マラソン(ランニング)が趣味でなくても箱根駅伝が好きな人ならぜひ一読して欲しいと思います。

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)