◆体験した人でなければ、見えない景色がある。

通常であれば読んだあとにアップするのですが、新田次郎さんのアイガー北壁・気象遭難を今読んでいます。新田さんの本は「孤高の人」以来2冊目です。どちらも読んでいて感じるのは、なぜ人は生命の危険が伴う冬山にあえて挑むのかということです。猛烈な吹雪に会い先に進めなくなり、数日間ピバークしたりテントの中で過ごす。
個人的に登山は好きですが、冬山に登りたいと思ったことは一度もありません。縦走するとなるとそれだけ荷物が増えて重くなるのに、冬山だとさらに重装備。少しでも身軽に登りたい自分にとっては考えられないです。山頂からの景色を楽しむのであれば、夏山でも十分な気がします。行った人、体験した人でなければ、わからないということになるのですかね。
そんな思いを心の奥底に持ちながら読み進めてます。読み終えた時にどんな気持ちになるのか楽しみです。

アイガー北壁・気象遭難

アイガー北壁・気象遭難