三回忌にて

◆その人の代わりになるものは誰もいない。

今日は父親の三回忌に参列してきました。一周忌と同様、横浜の実家にお坊さん(浄土真宗大谷派です)を呼んで親族のみで行いました。娘が中学生になってからは母親も東京の自宅に来ることが無くなったので、母親自体に会うのも正月以来でした。今回は一周忌とは違うお坊さんが来て、11時から法事が始まりお経を唱えた後、故人からの教えとして次の2つのお言葉(お話)を頂きました:諸行無常と無有代者。諸行無常平家物語の語り出しで有名なので知っていた言葉でしたが、この世に変化しないものはなく、人は死ぬまでずっと変化し続けるといった意味。一方、無有代者(むうだいしゃ)は初めて聞く言葉で、お坊さんが一語一語説明をしてくれないと頭に浮かばない言葉でした。その人の代わりになるものは誰もいない。だから、人ひとりの命は尊いといった趣旨でした。ロシアのウクライナへの侵攻やコロナの感染状況に関するニュースで死者何名という言葉を毎日聞きますが、一つの情報として軽く受け流している自分を少し怖く感じてしまいました。そんな命の意味について改めて考える時間になりました。
母親も今月で86歳になりここ数年で急に老いた感じで、七回忌は90歳を超えるのでもうやらないとも言っています。正直、法事は面倒なことという思いが強かったのですが、一周忌や三回忌でのお坊さんの話を聞いて、面倒でも得るものはあるのでやるべき、というふうに考えが変わりました。