◆手間暇かけたものに思いがこもる。

東京都美術館でやっているおべんとう展を観てきました。予想外の面白さだったのでブログにアップすることにしました。一番印象に残ったのが、「あゆみ食堂のお弁当」でした。読者からの「誰々にこんなお弁当を作ってあげたい」というお便りに応えて、大塩あゆ美さんがお弁当を作り平野太呂さんが撮影し、読者にレシピとお弁当箱が届けられるプロジェクトです。その作ったお弁当の写真と解説文が展示されていました。一つ一つの解説を読むごとに涙が出そうになり、必死に堪えました。(笑)

たかがお弁当、されどお弁当。中高時代に母親に作ってもらった弁当を思い出しました。母親は基本的に食事を作るのが好きなので、作るのが面倒という言葉を母親から聞いたことはありませんでした。なので菓子パンなどを時々買い食いしたくなりましたが、母親の弁当で成長期のお腹を満たしたことが今の自分の体の土台になって、大病を患わずに済んだのかもと思っています。

弁当を作るにはそれなりの手間暇がかかりますが、その分その弁当には作った人の思いがこもります。昨年、娘が通っていた学童(育成室)の夏休みに、初めて弁当を業者に注文できる制度が導入されました。注文するしないは任意だったため、娘にどうしたいか聞いたところ嫁さんが作ったお弁当の方がよいということで1回も利用しませんでした。弁当の業者がいい加減に作っているわけではないのでしょうが、何だかんだ言っても母親の思い(愛情)がこもった弁当の方が子供も食べたいのでしょうね。