楽しむ読書とこなす読書

◆退屈な本ならば、中断してもいい。

陸王」を再び(2回目)読んでいます。12月2から7日で中国出張があったのですが、その間の暇つぶしにと帯同しました。移動中だけでなく、夜中に寝付けない時にも助けてもらいました。陸王のみならず池井戸さんの小説は読み始めると、続きが気になって止まらないですね。時間を忘れます。陸王は800ページ近くあるのですが、それを重荷感じたことは一度もありません。テレビも見て内容は完全に頭に入っているつもりでしたが、今回読んでみてこういう展開だったかと思い起こさせるシーンがいくつかありました。

陸王を読む前にお気に入りの著者以外の小説も読んでみたくなり、ブックオフのメルマガで推薦されていた「人間の土地」を買って読んだのですが、物語の中になかなか入っていけず、元を取るためにひたすらページをめくって読み終えました。なので、読了後には自分の中に残るものが何もなく、時間を無駄にしたような感じでした。単に自分に読みこなす読書力がなかっただけかもしれませんが…。

小説を読むときはとにかく楽しみたいと思っていて、ビジネス書を読むときは区別しています。ビジネス書はスポーツでいうなら練習のような位置づけで、仕事でよい結果を出すためのトレーニングのような感じで読んでいます。こなす読書といった扱いです。そんな訳で、今回の陸王を読んで改めて、息抜きにならず退屈に感じた小説は読むのを止めていいのかなと思いました。