空飛ぶタイヤ 堪能しました

◆惹きつけられるものには共通点がある。

この3連休は、パラビにて「空飛ぶタイヤ」を見て過ごしました。池井戸さんの作品は、本を先に読んで映像は後と言った感じ触れています。唯一映像が先行したのは陸王くらいです。この空飛ぶタイヤは、私が池井戸さんの作品を好んで読むようになったきっかけの作品です。転職して間もないときに前職の上司にこの本を貸してやるから読んでみなと、ポンと渡されました。当時の自分は小説はあまり読まず、読書と言えば自己啓発のため専らビジネス書でした。文庫本で上下2冊でしたが、読み始めたらその面白さにはまり1ヶ月ほどの返却予定を前倒しして2週間で上司に返した記憶があります。

今回映像で空飛ぶタイヤを見て、池井戸さんの作品に共通する構図の「大企業(強者)が中小企業(弱者)をいじめるが、最後には中小企業が大逆転して勝利する」というのは、改めて気持ちのいいものだと思いました。全体的な展開はわかっているのだけど、具体的にどうその大逆転が起こるのかを自分は楽しみにして池井戸さんの作品を読み続けているのだろうと感じました。水戸黄門に近いものがあるかもしれませんね。来月から半沢直樹が7年ぶりにTBSで放映されますが、その大逆転劇を3ヶ月楽しみたいと思います。ただ、本を先行して読んでいてあらすじは知っているので、どう映像で表現されるのか楽しみにします。