原作から入る? それとも映像から?

◆本は色々な想像を掻き立てる。

白夜行を本で読んだ後、映画を動画サイトで見ました。動画サイトで幻夜を見て、その姉妹版が白夜行であることを知ったことがその経緯です。白夜行も動画サイトで見ることもできたのですが、幻夜のドラマが原作(本)とは違っている旨の記事を見たので、白夜行は本から入ることにしました。読破後、白夜行はドラマと映画の2つがありましたが、短時間で見終えることができる映画をまずみることにしました。正直、映画は2時間半という時間で納めなければならない事情はわかりますが、展開が速すぎて原作とはかなり離れた印象でガッカリ感が大きかったです。原作のイメージをこれ以上壊したくないので、ドラマの方は見みないつもりです。

ところで、原作の方に話を戻します。アマゾンの書評にも書いてありましたが、900ページ弱のボリュームにも関わらず話の展開に無駄と感じる(冗長な)部分がなく、最初から最後までずっとドキドキしながら読みました。平日は寝る前の30分は必ず読むような感じで読み進め、結局10日ぐらいで読み終えました。900ページの厚さに少し最初は圧倒されていましたが、最後の方に来ると読み終えるのが惜しい感じさえありました。こんな女性はきっとどこかに必ずいそうな気がするけれども、本当にいたら怖い。でも、いるなら会ってみたい。最後はそんな気分になりました。あと、自分は薬学部出身でもあるので、青酸カリを使った探偵の殺人シーンの件(くだり)はとても印象に残った部分でした。3回くらい読み直してしまいました。一方、映画では全く描かれていなくて(毒殺でさらりと片付けられた)、残念でした。ドラマや映画は本が原作になることが多いですが、原作を知っているときは大きな期待をこめてはいけませんね。

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)