一周忌にて思う

◆故人は心の中で生き続ける。

昨日は父親の一周忌に参加しました。死後から1年という時間が経ったわけですが、時の流れの速さを改めて感じました。式自体は30分ほどで終わりましたが、最後に僧侶の方が言われたことが印象に残っています。

「法事は故人を弔うことはもちろんだが、故人のことを思い出しその人から学んだものを思い出す機会でもあるのです。」

そこで、改めて自分は父親から何を学んだのかを考えました。社会人に成り立ての頃、父親からは色々なアドバイスをもらいましたが、そのほとんどは全然ピンとは来なかったです。でも、30代になって色々な仕事の責任者を務めるようになって段々とわかってきました。今はわからなくてもいずれわかるようになるという前提で、若手に色々なことを言うことはある意味大事なことなのかと思い直しました。

父親は自分の物心がついた頃は課長をやっていて、その後部長まで昇格しました。いわゆる昭和のサラリーマン人生を全うした人です。40代を迎える頃には父親に対して特にわだかまりは消えていたので、亡くなった時にあれを伝えかったとかこれを言っておきたかったというのはなかったです。でも、今の転職先は父親の勤めていた会社と事業が被るいくつかあるので、生きていれば色々と面白い話ができたのではと時々思うことがあります。

いずれにしても、故人は心の中で生き続ける、というのがどんなものなのか、父親の死をもって本当にわかった気がします。