伊坂作品への期待 仙台が舞台

◆体験が重なる小説は物語に入り込みやすい。

伊坂幸太郎さんの「砂漠」を今読んでます。あるタレントさんが2年前?くらいに新聞のコラムで紹介していた作品で、いつか読みたいと思っていました。小説は買わずに図書館で借りることを原則にしており図書館でなかなか巡り合うことがない状態が続いていました。そんな中、先週ブックオフに買い取りに本を出しに行ったついでに中をぶらぶらしていた時に砂漠を見つけたので、思わず買ってしまいました。
伊坂さんは同じ東北大学出身で年代も近いこともあり、年に1つは伊坂さんの作品を読んでいます。ただ、途中で読むのを止めてしまった作品もいくつかあります(直近ではオー!ファーザー)。今回砂漠を読んでいて、改めて読み進めていく作品で共通しているのは、仙台を舞台にしていることが明確にわかる作品ということです。ゴールデンスランバー、あるキング、重力ピエロそして砂漠。ここは仙台のあそこかなとかあの建物のことを描いているのかなとか想像しながら読むの面白く、物語の中にどんどん入っている自分がいます。逆にそのあたりの想像ができない作品は、ストーリー自体に面白さを感じないとページをめくる手が止まります。詰まるところ、伊坂さんの作品には学生時代にタイムスリップさせてもらうことを期待しているのかもしれませんね。
砂漠はまだ1/3(秋の途中)ほど残っていますが、新たに仙台のどのあたりが出てくるのかも楽しみしながら読んでいきます。