窓辺で手紙を読む女 生でみる

◆本物に勝るものはない。

フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を東京都美術館でみてきました。嫁からフェルメール展に行くかと3月初旬に聞かれてyesと答えました。なので、実際に今日行ってみてフェルメールの作品が1点のみ(窓辺で手紙を読む女)と知った時に少しがっかりしました。と言うのも偶然近くの図書館でフェルメール関連の本(フェルメール 最後の真実)を見つけて、その中でフェルメールの作品について予習していたので、それらを今日色々と生で見れるのかーと期待を膨らませて美術館に行ったからです。でも、そのがっかり感もこの本を読んでいたおかげで、すぐに消えました。フェルメールの作品はそもそも数が少なく、展覧会として何点も一つの場所に集めるのは容易でないことを理解していたからです。フェルメール・シンジケートなるものが存在しているのも、その本を読んで驚きました。そんな貴重なフェルメールの作品を一つでも生で見れるだけでも良しとすべきであり、かつ修復して間もない作品(画中画の子供の天使が描かれている)を見れること自体に感謝しないといけないという気持ちです。
一方で、これまで美術館に一緒に行ってもろくに鑑賞せずにあっという間に出口に向かっていた娘が、一番最後に出口に現れたのは少し感動?を覚えました。絵の教室の先生にこの絵画展に行くことを話したら、色使いをよく見てくるように言われたそうです。それを忠実に実行したわけです。自分は1時間15分くらいで出口に来ましたが、娘が出口に現れたのは2時間後でした(ショップでの買い物を含みますが)。写真や本で納得するのではなく、本物に触れることがとても大切だと思っているので、とても良い体験ができたのではと思っています。娘の絵のスキルにさらに磨きがかかることを切に願います。